■6月14日 (土曜日)■

 生まれて初めての同窓会。  主旨は中学3年生の時に担任だった先生が定年退職をした事によるお祝いでした。

 考えてみたら中学生の頃ってイマイチ記憶が無い。
小学生の頃と比べたら、やたらとテストが多くて…  テストの前は嫌々勉強して無駄な時間を過ごしていた。
テスト期間は半日で帰れるのが常だったので、夕方ぐらいまでゴロゴロして晩飯食べてから嫌々一夜漬けモードで勉強して、またまた無駄な時間を過ごし…  各教科のテスト用紙が戻ってくるたびに「もっと勉強しておけば良かったなぁ」と、点数を見ては後悔していた。


 中学に入学して一番最初の中間テストをスッゲー真面目に勉強したのを最後に、一学期の期末テストから卒業間際までは後悔の繰り返しで過ぎてしまった。
もっぱら学校で勉強しない人間が、家に帰って勉強なんてするワケが無いのだから…  成績なんて気分次第。  毎回の事だったけど、中間テストは不思議とヤル気になれた。  反動で期末テストは無気力。  中間テストは夏休み・冬休み明けでヤル事がないから勉強したのが正直なところ!  期末テストは夏休み・冬休みが近いから…遊ぶ計画の方を優先したり、遊ぶ計画が立ったら勉強しないで準備していたほど!  


 生活面では極一般的な生徒だったと思う。
頭髪検査も服装検査も個性があった割りにはギリギリで通過していた。  当時は『ツッパリ』『荒れる中学生』『校内暴力』などという流行語にも似た言葉が当てはまる時代。  男子は太目のズボン。  女子は長いスカート。  今では全然見かけないスタイルだけど… 当時は違反学生服のカタログを休み時間に皆で見て盛り上がってたりしていた。


 中学1年生の記憶は殆ど無い。  中学2年生は林間学習などあったし… 頭髪違反で丸坊主にされた。  2年生が終わるまで丸坊主で過ごした。
 中学3年生になっても直ぐに丸坊主から立ち直れず、卒業アルバムはプチ坊主だった。  そんな中3時代はボウリングに目覚めて夏休みは毎日ぐらいボウリング場に通っていた。
 家から自転車を漕いで1時間。  日本初のコンピューターボウリングで有名な『幸田セントラルボウル』に通ったなぁ。  1ゲーム350円だった。  ボウリングに明け暮れていたから成績は急降下。  
 

 楽しかった修学旅行も終われば『高校入試』という重荷が肩に!  その頃かな?  担任と一対一で喋ったのは。
中1でも中2でも一対一で喋って事はあったと思うけど、褒められる事なんて皆無。  説教だけだった。  普通に進路の事で一対一で喋った。  自分では『進路』に『目標』とか『目的』なんて全くなくて…  唯一の『進路目標』は高校が自宅から『近所』という事だけだった。  そんな進路相談も成績と一番近い高校が合致したので速攻で進路決定。
 だから担任の先生との思い出は少なかった。


 同窓会の誘いは近所のお茶屋さんの女性からきました。  「先生の定年退職のお祝いをしたいので本多君来てくれる?」  会場も近いし西尾市内に住んで働いているのに断る理由もなかったので、参加する事を伝えたら…  「せっかくお祝いするのに集まる人が少なかったら先生も残念がるしね!」という返事。  やっぱり集まりは悪いのかな?


 当日…  何を着て行けば良いのか全然分かりませんでした。
お寿司屋さんの宴会場で行われる同窓会。  女性はスーツだろうし…  男性もスーツなのかな?  20代の頃ならジーンズにTシャツでもOKかも知れないけど、皆40〜41歳。  
 セブン関係ならジーンズにTシャツが当たり前みたいな感じで何も悩む事は無いのに… 困った。  かと言って誰かに「何着て行く?」なんて子供じゃないのだから聞けない。  それに誰が参加するかも分からないから聞けっこない!

 結局、何も悩む事は無かった。  僕… 礼服しかスーツ持ってないからジーンズと大人しいTシャツしか選択肢は無かったんだもん。


 同窓会の会場には集合時間の5分前に到着。  大勢のGパン族が居て「ほっ」としました。  中には短パンも♪  しかし女性は100%スーツだった。  地味な(事務服ぽい)スーツからドレスに近い感じまで幅広い!  女性は凄かった。  それに比べて男性は…。


 全然分からない顔ばかり!  それでも受付で渡された名札で誰かは分かる。  「あれ? 中3の時に同じクラスだったっけ?」  という参加者が多い。  名札を見なくても直ぐに分かる顔も大勢いた。  そう!  本当に大勢!  2クラス分くらいの参加者。  どうやら部活(野球部)関係も多く参加したり、同級生が同級生を呼んで…担任と喋った事もない人まで参加している。  ある意味で同級会。


 担任の先生は僕らと似たようなラフな服装で参加されました。  若かった。  てっきり頭はハゲて太って三つ揃いでも着て来るとばかり思っていたのに…  カッコイイ歳の取りかただと思った。  体育の先生だっただけの事はあるね!
 僕らが卒業した当時は35歳だった先生。  あれから25年という時は過ぎて…今ここで再会した。  挨拶も背筋をピシっと正して爽やか。  


 座敷テーブルに座って右隣は全然知らない男性。  左は同じクラスだった男性。  
 テーブル向かいは同じクラスの女性で、高校時代に同じバイト先で働いてた女性だったので気軽に挨拶ができました。
「バイト以来ですね!」と僕が言ったら…  「この前トレーニングジムでお会いしましたよ!」と言われた。  彼女は僕が通っているトレーニングジムのインストラクターさんでした。  全然知らなかったので、軽く謝っておきました。


 悲しい事に僕の周りの人達は誰もビールを飲まないので一人手酌で飲んでいました。  そのうちに席がバラけて、気がつけば酔っ払い集団の中に居た僕。  懐かしい同級生とスッゲー飲みました。  まぁ西尾市内という事で、仕事関係での知り合いも多くて最初は平成を保っていましたが…  途中からはお構いなし!
 男性女性関係なく飲んで騒げました。  女性の名札は全員旧姓で書かれていたので助かりましたよ。  


 先生にも瓶ビールを持って挨拶に行きました。  顔だけ見て誰だか判断してくれたら嬉しいと思ったけど…  しっかりと名札を見て「おお!本多かぁ!」と言われたのは寂しかったなぁ。 でも仕方ないですよね。  全員覚えてるほうがスッゲーよ。
 それでも目立っていた生徒や野球部の生徒には先生から声をかけていた。  思い出って大切だと痛感した瞬間でしたね。
 お互いあまり思い出はなかったので直ぐに酔っ払い集団に戻りました。


 料理は凄かった。  ひたすら食べて飲んでる人達も居れば、ひたすら喋り続けてる人達も居る。  
同窓会が初めてなので最初のうちはルールが分からずに困っていたけど…  酔ってしまえば普通の宴会。  思い出深い男性や女性とは長く話せた。  いろいろ喋れた。  一度も結婚した事がない人も多かったけど、離婚してる人も多かった。


 宴たけなわの頃に二次会に誘われました。  よく行くカラオケ屋さんに行く段取りになっているそうなので参加しようと思ったけど…  40人くらい行くみたい!  あそこのカラオケ屋さんは一番大きな部屋でも18人が精一杯だと知っていたので、間違いなくパニックになると思い…帰る事にしました。
 会いたかった人達に会えただけで満足。  あれからの事を話したかった人達と話し合えただけで満足。  蛇足は不要。  


 全くセブン関係・趣味車関係とは無縁な3時間だったけど、それはそれで楽しかった。  
「休みの日は何やってるの?」と聞かれて、「ほとんど車に乗ったり、車を弄ってますよ♪」と答えて返ってくる言葉は2つ。  「幸せだね〜!」  「まだ車で遊んでるの?」と… その時ばかりは違った世界を痛感したけどね。  これが現実なのかな?  


 まだまだ現実の世界には落ち着けない。
うん!  落ち着こうなんて思わない!!  セブンがある限り『非日常的』な世界が続く。  このままで良い♪
by606









606の息抜き 其の壱拾九